1906年にアメリカ/ボストンにて「Arch Support Insole(アーチサポートインソール)」の開発や偏平足等を治療する矯正靴の製造メーカーとして、その長い歴史をスタートさせた「new balance(ニューバランス)」。
クラフトマンシップやヘリテージと言ったブランド本来の魅力を体現する「1000」「900」「500」シリーズは「new balance」のアイコニックな三本柱として多くのユーザーから愛され続けるだけでは無く、普遍的な価値と魅力を保ちながらスポーツブランドとして培ったテクノロジーを融合する事で新たな展開を魅せています。
そんな「new balance」が2016年に110周年の節目を迎え、クラフトマンシップを体現しながら真摯な姿勢で作り上げたMade in U.S.A.(メイドインUSA)、Made in England(メイドインイングランド)のプロダクトを通して”Made.(メイド.)”と言うキーワードと共に世界中のユーザーにブランドフィロソフィを提唱しながら、スポーティンググッズの世界で培ったテクノロジーを実用的に反映したMade in Asia(メイドインアジア)のニュープロダクトを交えてフューチャークラシックを創造して行きます。
1970年代後半から1980年代前半に掛けて、アメリカを中心にした世界規模のジョギング健康法ブームはスポーツブランドを巻き込みながら急成長。
70年代後半から80年代には各メーカーの技術躍進に伴い画期的なテクノロジーが発表され、後に名作と語り継がれるプロダクトが次々と産声を上げました。
また、80年代後半に入るとシティランニングと共に注目を集めたクロスカントリーが市民権を得て、急速に競技人口が拡大。
そんな大きな時代の流れと共に「new balance」も最新テクノロジーを搭載したオフロードランニングモデルの開発に着手して行きます。
そして90年代にはショップ主導コラボレーションモデルの先駆けとなった「MT580 "Hectic x mita sneakers"(MT580ヘクティクxミタスニーカーズ)」のベースモデルとして採用された「580」シリーズや「Trail Buster(トレイルバスター)」等、同ブランドを代表するトレイルランニングモデルがリリースされ、現在でも名作として語り継がれています。
そんな同ブランドの中でも不整地を走破する性能を備えた「All Terrain(オールテレイン)」シリーズから2000年に登場し、2020年に20周年を迎えた玄人好みの名作「703」のシーズナルカラーがリリース。
2000年に様々な路面に対応するトレイルランニングシューズとして登場した「703」は、独創的な「アッパー」デザインに加えて「実用性」長けた素材チョイスや「軽量性」と「クッション性」に優れた「EVA(エチレンビニルアセテート)」を用いる事で世代を問わず幅広いユーザーをターゲットとした設定で人気を博しました。
またウィメンズカラーでリリースされた「グレー/ピンク」のカラーウェイは大きな注目を集め、スポーツシーンに留まる事無く都会的に履きこなすトレイルランニングシューズのムーブメントを牽引するプロダクトとしてストリートカルチャーでも高い評価を獲得しました。
今作は「汎用性」に長けたベーシックカラーで仕上げながら「シンセティックレザー」「デュラバック」「バリスティックナイロン」を巧みに配しつつ「ソールユニット」には「軽量性」と「衝撃吸収性」を兼備する最新の「EVA」を使用し、当時を懐かしむスニーカーファンから昨今のスニーカーヘッズまで幅広くフィットするモデルになっています。
当時の空気感を尊重しながらリイシューを遂げた「703」。
スポーツブランドとしてのテクノロジーを内に秘めながら、タウンユースとしてもそのポテンシャルを発揮する今作を足元から体感して見て下さい。