オリジナルモデルは1968年に開催された「メキシコオリンピック」の陸上競技200mにて"金メダル"を獲得しながらも、黒人への人種差別に対する"ブラックパワーサリュート(拳を高く掲げブラックパワーを誇示する)"と言う政治的パフォーマンスが引き金となり"金メダル"を剥奪された陸上選手「TOMMIE SMITH(トミースミス)」氏が、表彰台に上がりパフォーマンスの際に脱ぎ置いたトレーニングシューズが数々の歴史の始まりとされており、1970年代に入ると「NBA(ナショナルバスケットボールアソシエーション)」でもトップクラスの人気チーム「NEW YORK KNICKS(ニューヨークニックス)」にて目覚しい活躍で脚光を浴び、コート外でも独自のファッションセンスで当時のファッション誌の表紙を飾り多くのファンを魅了しながら、引退後にも「NEW YORK KNICKS」時代の背番号"10"の永久欠番や「NBA」の"50周年"を記念した"NBA50周年記念オールタイムチーム"の50人の偉大な選手として"バスケットボール殿堂"入りの偉業を成し遂げた往年の名プレーヤー「WALT FRAZIER(ウォルトフレイジャー)」氏の愛称を冠したシグネチャーモデル「CLYDE(クライド)」へとストーリーは発展。
当時インターナショナル品番のみでモデル名すら無かったこの「ブラッチャー(外羽)」タイプの"スウェードモデル"が「アメリカ」市場への進出と「WALT FRAZIER」氏の偉大な功績によって、現在まで続く「Puma」コートモデルの礎を築き、同氏との契約終了後にも継続生産され最重要な逸足に昇華されました。
また、80年代のオールドスクールヒップホップシーンやスケートシーンと言ったサブカルチャーとリンクしながらファッションアイコンにも多大な影響を与え、スタイルや世代、そしてジャンルに囚われる事無く、世界中のスニーカーヘッズに愛され続けているマスターピースとして今も尚、その輝きは増すばかりです。
その後の2007年には「mita sneakers(ミタスニーカーズ)」とのコラボレーションモデルとして「WALT FRAZIER」氏の肖像画を使用したオリジナル"$札紙幣"を「高解像度デジタルプリント」で落とし込み具現化された「MITA CLYDE(ミタクライド)」や"日章"と"旭光"から着想を得て具現化された「MITA CLYDE」第2弾モデルが「made in JAPAN(メイドインジャパン)」によってリリース。
2015年にはスニーカーカスタマイズのパイオニアとして世界中のスニーカーフリークを魅了する「シンガポール」発のスニーカーカスタマイズ集団「SBTG(サボタージュ)」とタッグを組んだ「CLYDE CONTACT "First Contact"(クライドコンタクトファーストコンタクト)」が発売されたのも記憶に新しい所。
いつの時代でも輝きを失う事の無いアイコンモデルをベースに、1991年に設立された「LOS ANGELES(ロサンゼルス)」発のストリートブランド「XLARGE®(エクストララージ)」と、数多くのブランドとのコラボレーションモデルや別注モデルのデザインを手掛けるだけでは無く、世界プロジェクトから国内インラインのディレクションまで多岐に渡りスニーカープロジェクトに携わり具現化し続ける「国井 栄之(クニイシゲユキ)」がクリエイティブディレクターを務める「mita sneakers」のコラボレートモデル「CLYDE "XLARGE® x mita sneakers"(クライドエクストララージxミタスニーカーズ)」がリリース決定。
2016年に"25th ANNIVERSARY(25周年)"を迎えた「XLARGE®」のアニバーサリーイヤーを記念して制作された今コラボレーションモデルは「XLARGE®」のブランドヒストリーを紐解き、創立にも携わったとされる「ブルックリン」出身のヒップホップグループ「BEASTIE BOYS(ビースティボーイズ)」の「King Ad-rock(キングアドロック)」こと「ADAM HOROVITZ(アダムホロヴィッツ)」氏が、1992年に発表され「ERIC HAZE(エリックヘイズ)」氏が手掛けたヴァイナルジャケットとしても有名な「CHECK YOUR HEAD(チェックユアヘッド)」上で着用していた「SUEDE(スウェード)」のカラーリングを「CLYDE」に落とし込んでいます。
また、70年代に生産されていた「ユーゴスラビア製」の「CLYDE」に見られるディテールを随所に散りばめ「シュータンラベル」に使用されていた"MADE IN YUGOSLAVIA"の「フォント(文字)」を今コラボレーションの制作者である「XLARGE®(左足)」と「mita sneakers(右足)」に変更し「サイドパネル」には当時使用されていた「筆記体」の「CLYDE ロゴ」を使用。
更に2016FALL/WINTERシーズンより「CLYDE」に搭載され「クッション性」を向上させた「カップインソール(中敷き)」仕様にアップデートする事でシューズと足の一体感を向上。
その「カップインソール」には「XLARGE®」と「mita sneakers」の「ロゴマーク」がクラシックな「グラフィック」と共に落とし込まれ、エクスクルーシブモデルならではの拘りが詰め込まれています。
更に今回はコラボレーションモデルにフックし、1991年設立当初の"初期ロゴ"を採用したコラボレート「T-SHIRTS」も同時リリース。
「Puma」のブランドフィロソフィを継承しながら「XLARGE®」のバックボーンと「mita sneakers」ならではのディテールを紡ぎ上げた今コレクションから、コラボレーション本来の意味や意義を感じ取って見て下さい。