1882年にフランス/ロミリー・ショエルセーヌにて、同国初のスポーツブランドとして創業した「le coq sportif(ルコックスポルティフ)」。
フランスの国鳥である雄鶏をブランド名やアイコンとして用いながら1951年より世界三大ツールの1つであるLe Tour De France(ツールドフランス)のスポンサーを開始し、1960年代後半から1980年代後半に掛けてオフィシャルサプライヤーを務めました。
ブランド生誕130周年の節目を迎えた2012年にはマイヨジョーヌ(個人総合優勝)・マイヨヴェール(ポイント賞)・マイヨアポワ(山岳賞)・マイヨブラン(新人賞)の四賞ジャージ製作を担当。
近年ではグローバルで選定されたキーアカウントとのコラボレーションを始め、フランス由来のデザインソースを織り交ぜたシーズナルモデル等、ブランドとしての幅を魅せています。
そんな同ブランドより1970年代にリリースされ、Tennis(テニス)カテゴリーを代表する名作「Arthur Ashe(アーサーアッシュ)」のテイクダウンモデル「La Roland(ラローラン)」のシーズナルカラーがリリース。
1970年代、まだテニスは敷居が高く堅苦しいイメージが定着していた為、同カテゴリーに於ける市場は停滞。
しかし気軽に競技を取り組める公営施設の充実や初心者でも楽しむ事が出来るラケットの開発によって環境が急速に変化し、競技人口も拡大した事で瞬く間に人気スポーツへと発展。
市場動向の変化によってRunning(ランニング)カテゴリーに向けて開発されたテクノロジーや、他のスポーツ分野で培ったノウハウをTennisカテゴリーに流用する動きが活性化され、同カテゴリーに於けるスポーツブランドの競争は更に激化して行く事になります。
1968年からテニス世界4大大会の中で全米オープンと全豪オープンそして全英オープンで3勝を挙げる等、輝かしい実績を記録したアメリカの名テニスプレイヤー「Arthur Robert Ashe Jr.(アーサーロバートアッシュジュニア)」氏。
同氏の名を冠したシグネチャーモデルとして1970年代にリリースされた「Arthur Ashe」はシンプルな「アッパー」デザインでありながら、高水準の「クッション性」と「グリップ性」を兼備させる等、複雑な動きを必要とするテニスプレイヤーを納得させる革新的なプロダクトとして高評価を獲得。
その後も本来の用途だけに留まらず、そのミニマムなシルエットからタウンユースでも多くのファンを魅了しました。
そんな名作のテイクダウンモデルにアレンジを加えた「La Roland Le +II(ラローランレザー+II)」はスポーティーな「ホワイト」を基調に「グリーン」をアクセントカラーとして細部に配置。
「アッパー」マテリアルには「シュリンクレザー」と「シンセティックレザー」を用いつつ、常に履き心地の良いドライ感を保ちながら無数のミクロの空気穴から湿気を逃がし「通気性」や「防臭性」に優れる「OrthoLite(オーソライト)」社製の「インソール」を設置し、ライフスタイルスニーカーとして実用的なアップデートを加えています。
「フランス」生まれならではの独創的な「デザイン性」で老若男女を問わず定評がある「le coq sportif」。
そんなブランドフィロソフィを反映した名機をベースに現代的なリノベートを施した今作を足元から体感して見て下さい。