常にアスリートの意見に耳を傾ける事で様々なアイデアをインプットし、それを具現化する確かな技術力によって革新的なプロダクトを生み出し続ける「adidas(アディダス)」。
スポーツに尽力するアスリートをサポートするだけに留まらず、プロダクトを通して関わる全ての人とコミュニケーションを図る事でスポーツそのものの発展に貢献。
スポーツの根本である走る事に対する情熱は現在も冷める事が無く、最先端のテクノロジーを搭載したパフォーマンスシューズを携えてプロダクトカンパニーとして市場を活性化させています。
そんな同ブランドより、再び「Irak(アイラック)」を召喚したスペシャルメイクアップモデルがゲリラリリース決定。
ニューヨークのグラフティライターの間ではスプレー缶を買う事は邪道とされていた時代があり、ショップのラックごと盗難する行為=ラッキングと言われるスラングを語源とし、アンダーグラウンドな世界観を前面に打ち出しながら攻撃的なグラフィックで世界中に名を馳せたグラフティ集団「Irak」。
ベースモデルとしてフィーチャーされている「ZX」シリーズは、1984年に長距離を走行するトレイルランナー向けに「Jacques Chassaing(ジャックスチャサイング)」氏と「Markus Thaler(マーカスターラー)」氏を中心としたデザイナーにより「ZX500(ゼットエックス500)」が開発された事がシリーズの始まりとされており、日本のモーターサイクルメーカー「Kawasaki(カワサキ)」が販売しているバイクの疾走感に共鳴した事からネーミングされ、実は日本とも縁の深いシリーズ。
時代を追う毎に実用的なテクノロジーでブラッシュアップを続けつつ、適度なボリューム感と斬新なカラーリングの数々でヨーロッパを中心に愛用者を獲得し、その人気はシリアスランナーからスニーカーヘッズまで世界中に広がりました。
2008年には「Consortium」の企画として世界プロジェクト「aZX(エーゼットエックス)」が発表され、その後も「adidas Originals for mita sneakers(アディダスオリジナルスフォーミタスニーカーズ)」から「ZX8000 Mita(ゼットエックス8000ミタ)」「ZX500 OG Mita(ゼットエックス500オリジナルミタ)」が2013年と2014年にリリースされ、話題となりました。
そんな「adidas」が誇る「ZX」シリーズの中で現在でも圧倒的な人気を誇り「Torsion」を搭載したパフォーマンスシューズとして1989年に誕生した「ZX8000」。
同時期にリリースされた「ZX5000(ゼットエックス5000)」「ZX6000(ゼットエックス6000)」「ZX7000(ゼットエックス7000)」「ZX9000(ゼットエックス9000)」と比較すると、よりオールラウンドに対応する万能型ランニングシューズとして、発売当時の最新テクノロジーを集約し開発されました。
「アッパー」には「通気性」に優れた「ナイロンメッシュ」や「耐久性」と「軽量性」を兼備した「シンセティックスウェード」を採用しながら「ソールユニット」には現代に至るまで様々なモデルに搭載されている抜群の「モーションコントロール性」を促す「Torsion」や「Soft Cell(ソフトセル)」を組み合わせた事でランニング時の足の捻じれを抑制して、オーバープロネーションを補正すると共に優れた「安定性」を実現。
また「アウトソール」には「耐摩耗性」に優れた「Posi Traction Running Sole(ポジトラクションランニングソール)」を搭載。
その卓越した「機能性」と「デザイン性」でシリアスランナーだけでは無く、ヨーロッパを中心にタウンユースとしても好調なセールスを記録しました。
そんな「ZX8000」をベースにした今作は2007年と2008年にリリースされた同コラボレートモデルからインスパイアされたカラーリングを採用し「トゥ」には"IRAK 2020"の「フォント」を配置。
「アッパー」には「ナイロンメッシュ」「スウェード」「スムースレザー」そして「透湿性」「防風性」「防水耐久性」を誇る「Gore-Tex(ゴアテックス)」を使用する等、当時を懐かしむスニーカーファンから昨今のスニーカーヘッズまで幅広くフィットするモデルになっています。
「adidas」を語る上で決して欠かす事の出来ない要素であるRunning(ランニング)カテゴリーの歴史を紐解く「ZX」シリーズ。
歴史を継承しブランドフィロソフィを体現するエポックメイキングに「Irak」ならではのディテールを反映した今作を足元から体感して見て下さい。