国井氏(以下:国)
久々のクロストークになりますね(笑) まず初めに今回このコラボレーションに至った経緯を下野くんからお願い出来ますか?
下野氏(以下:下)
「mita sneakers」で以前作った「MT576S」というオリジナル品番を見て、一目で気に入って次はこの「MT576S」でコラボレーションをしたいと思ったのが始まりです。
国:
一番最初に「M576」でコラボレーションをしたと思うのですが、今回ハイブリッドモデルではありますが「576」という品番をセレクトした理由は?
下:
「576」という品番自体「new balance」のイメージが強くあるし、ボク自身も実際多く持っていて思い入れもあるので初めは通常の「M576」でまたやりたいと思っていたのですが、今回の春夏のシーズンにリリース出来るというコトだったのでコーディネートのポイントに凄く良いなと思ってこのハイブリッドの「MT576S」モデルにしました。
国:
通常の「M576」ではなく、「MT576S」を選んだ理由としては、例えばソールユニットのボリューム感とかもあったりしましたか?
下:
そうですね。ソールのボリューム感が今シーズンのスタイリングに合うかなと思って。長いパンツより八分丈のパンツにこのボリューム感があるとスニーカーが引き立って良いかなと。
国:
制作において特にこだわった所は?
下:
色味は出来るだけベーシックにしつつ、個性を出すという感覚でいつもスニーカーを作っていて、パッと見、何かパンチあるなぁと思ってもジーンズとかでも何でも普通に履けるような、どんなスタイリングにも合わせられるような色味にはしてるつもりです。「星型のパンチング」そして「シュータン」や「ヒールパッチ」の「576★ロゴ」はデザインして実際に実現可能か分からなかったんですけど、その辺りも国井くんとお互いで話をして実現に至りました。
国:
「星型のパンチング」に関しては、キレイに星の形を出す為にはサイズによってパターンを引いて型抜きするより、レーザーカットの方がキレイになるし効率も良いとか、あと「アンダーレイヤー」を入れてもうちょっと目立たせるとか。「シュータン」や「ヒールパッチ」の「576★ロゴ」は物理的には余裕じゃないですか。だけど、大人の事情では難しかったりする訳ですよね。だからテクニカルで難しい部分もそうだし、大人の事情で難しかったりする部分もそうだけど、出来る限り下野くんがデザインしたモノを形にするというのが今回のボクの使命かなって…(笑)。 でも、今回のこの「MT576S whiz x mita sneakers」は凄くバランスが良く出来たと個人的にも思います。本来のコラボレーションと言った意味でもそうですし、モノとしてのバランスしかり。奇を衒い過ぎて訳が分からないコトにもなっていないし、元々の「付加価値」をただ乗せ変えた分かり易す過ぎるモノにもなっていなくて、オーセンティックな中にしっかりとしたアイデンティティと新たな試みがバランス良く散りばめられていますよね。
国:
更に今回は見事に身内受けも凄く良いんですよね。提案側(同業他者)の人達って勿論、色々なモノを多く見てるからちょっと弄ってあるモノって拒否反応を起こす人も多いんですけど今回は全くそういうコトが無く、アパレルのブランドをやっている友人達にも実は既に何人か頼まれていて…(笑)「他のブランドのコラボレーションのスニーカー履くの?」って聞くと「いや、アレは買いたい」って(笑)「バランスが完璧」というコトを良く言われるんですよね(笑) では、そんな提案側の1人である下野くんから見て最近のスニーカーで印象に残っているモデルは何ですか?
下:
そうだなー。。色々あるけど最近復刻した「M1300」は勿論そうだし。「new balance」じゃないけど、「NIKE」の「BW」。。
国:
ハイテクの「AIR BW GEN 2」ですか?
下:
そうそう。「ハイテクBW」(笑)あとは、「JORDAN」シリーズは相変わらず気になるし、「adidas」の「CAMPUS 80'S MINTOS」も良かったし。色々だなー。ハイテクランニングシューズは常に欲しいし。。
国:
今、スニーカー以外で気になっている「モノ」とか「コト」は何でしょうか?
下:
カメラ(LEICA M9)とバイク(HARLEY)かな。最近買ったものだから(笑)
国:
毎日使う「モノ」はやはり本物が良いというコトですか?
下:
ちょっと前まで貰い物のカメラで、「LUMP」で一番小さいバイクに乗ってたけど(笑)たまたまタイミングで良いモノを買っちゃったみたいな感じかな。
国:
前回のクロストークでも同じような質問がありましたが、改めて現在の「原宿」という場所の印象は?
下:
うーん。。なんか無いな。印象。原宿に存在感が無い。お店もそうだし。何かあまり寄るお店が無いというか。すーっと渋谷の方に抜けれちゃうというか。
国:
原宿に拘る気持ちはありますか?
下:
それはありますよ。自分がずっと遊んでた場所だし、その文化に憧れてココに居るっていうコトもあるし。今はもうほぼ無いかもしれないですけど。。やっぱり原宿の土地で遊んでいた思い出だったりとか当時巻き起こったムーブメントみたいなモノをまだ引きずっている部分もありますからね。だから移転しても原宿以外は考えられないですね。思い入れみたいなモノは確実にありますよね。今はなんかこんな感じだから嫌だなとかも思わないし、自分のお店はそういう存在で居たいなと強く思うくらいで。
国:
日本のファッションとかサブカルチャーとか以前よりも更に海外での注目度が高くなっていると思うのですが、「ファッション」、「スニーカー」という括りで日本と世界の違いは何か感じますか?
下:
「ファッション」で言えば日本にはドメスティックの「ラグジュアリーブランド」があまり存在しないから「ストリート」色の方が強く感じるけど、海外はやはり「ラグジュアリーブランド」が目立ってる。たぶん文化が違うのでその差は多いにあるんじゃないかな? 「スニーカー」に関しては、世界中でサイズ感もある程度決まってるし良いよね。洋服は日本でいくら良いモノを作っても「体型」という問題があるけど、スニーカーはそういう問題が無いからね。世界に発信出来る凄く良い「ツール」だよね。
国:
最後に「whiz」の今後の展開は?
下:
次のシーズンは10周年なんで、色々トピック的なモノはあります。色々あるんですけどそれは今は言えないです(笑)タイミングで報告するか、ゲリラでやるか。。どうでしょう(笑)
■発売日■
2010年4月24日(土) 店頭発売(先着順)