「アレン・マリドゥエーニャ」について
みなさんこんばんは。今夜は上司の元に届いた大切な友人からのシリアスな事件についてのメッセージを紹介したいと思います。長文になりますが時間の許す方は是非ご覧下さい。
「アレン・マリドゥエーニャ」について
「アレン ・アレン・マリドゥエーニャ(Alain Ket Mariduena)」は、ニューヨーク出身のパブリッシャーでありジャーナリストであり、ヒップホップ文化の研究者であり市民活動家であり、グラフィティアーティストである。
「アレン」はエクアドル出身の父とキューバ出身の母の長男として生まれ、ジャクソンハイツ地区のラティーノコミュニティーの中で幼少期を過ごす。その後3年間をマイアミで暮らした後、ブルックリンのウイリアムスバーグに移住。ブレイクダンスとブルースリーのムーブの真似事を楽しむ典型的な子どもだったという。
地元の高校に入学した当時は、麻薬と暴力がはびこる治安の悪いゲットーから抜けだし、得意な科学を勉強することを夢見た。しかし貧しいラティーノファミリーの中で育った「アレン」に余裕はなく、野球などのスポーツを楽しむ同級生たちを横目に家計を助けるためアルバイトに精を出す日々を送る。
「アレン」がヒップホップとグラフィティに傾倒し始めたのはこの頃だ。自宅から学校まで5つの地下鉄を乗り継ぐ間に目にしたタグの数々、地元ブルックリンに鳴り響くサウンドトラックの虜になった。放課後は家庭内暴力から逃れるため夜通し街に出る中、「アレン」はニューヨークのグラフィティシーンですでに知られた名になっていた。
苦学生ながらも奨学金を得てニューヨーク大学(NYU)に進学、グラフィック専攻を修学した。NYU在籍中には都市部で暮らす有色人種の若者たちに向けた「Stress Magazine」(1995-2000)を立ち上げ、ヒップホップを通じた若者たちへの啓蒙と教育、そして刑務所収監者たちに対するアピールに力を入れ、収監者の権利、警察の暴力や権力の不当行使などを訴えた。ライカーズアイランド刑務所に雑誌を無料配布するプロジェクトも始め、所内にヒップホップアーティストを招いて公演を企画するなどした。「Stress」はスペイン語にも翻訳され、海外でも流通され国際的な評価も受けた。またアレンはその頃、仲間たちとともに「Black August」という市民組織を結成し、政治犯への支援活動にも力を注いだ。
「Stress」後は「Ecko Unlimited」の「マーク・エコー(Mark Ecko)」とともに「Complex Magazine」を発行。同時に自らの活動の拠点となるスタジオ、「From Here to Fame」も設立し、ヒップホップやグラフィティの歴史に関する出版物の発行以外にも、プリンストン大学やブラウン大学、カリフォルニア州立大学バークレー校などの名門校でヒップホップやグラフィティについて講義するほか、「Vibe Magazine」「MTV」「Lugz」「Pepsi」「Timberland」などのコンサルタントも務めていた。
ニューヨーク市内にある「アレン」の自宅兼スタジオが強制捜査されたのは2006年10月のことだった。警察は「アレン」が制作中だった出版物の資料(ニューヨークのグラフィティシーンの歴史を記した写真など貴重なものばかり)やコンピューターなどを押収して立ち去った。
仕事道具の大半を押収されてしまったことで、娘1人と3人の甥を抱える「アレン」の活動は大きく影響を受け、さらに翌2007年3月に「アレン」は建造物損壊容疑とグラフィティ目的の用具所持容疑で逮捕される。検察局は「ニューヨーク」「クイーンズ」「キングス」の3市の裁判所に合計13件に上るグラフィティに関連する罪で「アレン」を起訴。その後、「アレン」は保釈金を支払って1週間にわたる身柄拘束から解放されたものの依然公判中の身。訴追されたすべての罪で有罪となれば「アレン」は最大20年の刑に服すことになる。
「アレン」の訴追は、ジュリアーニ市政からブルームバーグ市政へと引き継がれたニューヨークの高級化路線に伴う反グラフィティ施策の一環とみられている。また「マーク・エコー」がグラフィティイベントの開催中止を求めたニューヨーク市に対して起こした訴訟で勝訴、さらに「エコー」はスプレー缶の購入年齢規制を18歳から21歳に引き上げる法律に対しても同様に訴訟を起こし勝訴している。「エコー」のパートナーである「アレン」の逮捕はこれら2件の訴訟に対する市側の報復との見方もある。
いずれにせよ今回の計13件にも及ぶ罪状は明らかに過剰であり芸術に対する弾圧であり、「アレン」の家族や友人たちは辛く厳しい日々を過ごしています。私たちはチャリティーイベントを開催するなどして裁判費用の捻出など、「アレン」に対するさまざまなサポートをしていきたいと思っています。まだ戦いは始まったばかり、皆さまの協力と支援を必要としています。詳しくはこちらまで。
「スニーカーカルチャー」や「ストリートカルチャー」にも多大な影響を与えた「HIP-HOPカルチャー」を陰で支え続けた人物「アレン」。彼が携わった何かが今のボク達に何かしらの影響を与えてくれた事は間違いのない事実です。ボクのできる範囲で国境を越えたシリアスな問題に目を向けて協力したいと思います。
